神奈川県こどもの医療費無料化を求める連絡会（神奈川県保険医協会が参加）は、障害者団らと共同で、小児及び重度障害者医療費助成制度（以下：マル乳、マル障）の拡充を求め、神奈川県議会に２００９年１２月１６日に厚生常任委員会で審査されたが、継続審査となった。

  連絡会は障害者団体、社会保障推進協議会と共同で、（１）年齢・所得制限を中止し削減した市町村の補助金を元に戻すこと、（２）マル障の対象者を精神障害者手帳２級まで拡充すること、（３）マル乳の対象者を所得制限なしで、中学校卒業まで拡充すること・・・の３点を求めて１２月県議会に陳情。１２月４日には各会派との懇談を行い、陳情趣旨への賛同を求めた。厚生常任委員会では、協会事務局が趣旨説明を行ったが、同日行われた審査で継続審査となった。

  県は２００８年秋より、マル乳・マル障・マル親に一部負担金を、マル障には年齢・所得制限を導入し、それに伴い市町村への補助金を大幅削減。市町村は削減分を独自財源で補填し、マル乳は湯河原町を除いて、マル障は全市町村で無料化を継続していた。しかし２００９年１０月、財政難を理由に厚木市と葉山町でマル障への年齢・所得制限が導入された。連絡会は、今後このような動きが県下に拡大する可能性が高いとして、県に対し補助金削減の撤回を求めていた。

神奈川県保険医新聞より抜粋

（２０１０年１月２５日・第１７８１号）